平凡な会社員だった私が花屋を始めるまでのあれこれを綴っています。
ご興味のある方、お付き合いください(ゆっくり更新していきます)。
ぼんやりとした独身時代~しっかり働こうと思うまで
若い頃は、特に好きなことも打ち込みたいこともなし。何となく大学を卒業して、何となく就職をして、親元でぼんやりとした不自由のない生活を送っていました。
そんな私が、結婚と引越しを機に、憧れだった専業主婦生活、バイト、派遣社員を経験した結果、やはりしっかりと働きたいと思うようになりました。
ある会社で数年、派遣社員を続けていたある日、チャンスがやってきました。ある条件をクリアして、めでたく正社員となります。
今後はちゃんとした専門性を身につけようと、この先10年は辞めずに働こうと決意をしました。
徐々にトラブル対応に追われる日々 猛烈サラリーマンへ
会社が若かったこともあり、最初は勉強しながらのんびりと仕事をさせてもらっていました。
社内の法令遵守に関わる部署だったため、関連法令や行政からの通知などを把握して、常に社内の状態をチェックしたり、各種マニュアルなどを整備する仕事でした。必要な情報は都度、資料等を作成し全社へ教育をするといった具合です。
どこの会社でもそうだと思いますが、年月を経ながら会社は変容していきます。
会社は様々な企業提携を繰り返していきました。その都度、経営状態や方針、組織などを変化させ、少しずつ発展していく中で業務量も徐々に増えていきました。
ある時、大きなトラブルが発生し、対応に追われる日が半月ほど続きました。家族がまだ寝ている早朝に家を出て、ギリギリまで業務に追われ、終電で慌てて帰る日々。
子どもが小さかったのですが、どうしても抜けられない状態で、その間は子どもや家事は家族に頼み込み、猛烈サラリーマンに徹していました。
半月もこどもと触れ合えないなんて、後にも先にもありません。
その時は仕事を無事に進行させることを第一優先で考えていました。
一つ終われば、また一つとトラブルは続きます。
法令遵守をさせるための部署ということは、何かと煙たがられます。
あの部署が口うるさいから売り上げが立たないと言われたり、ちょっとした個人攻撃を受けたり。
でも、何があっても10年はやろうと決めています。自分の気持ちがどうかではなく、10年続けると決めたのだから、とりあえず、目の前にきた問題は解決するまで取組みます。通知等も理解できるまで読み調べます。煙たがられながらも他部署へ注意喚起をします。何度も反発を繰り返されるうち、仕事と割り切れるまでの心ができあがりました。
いつしか管理職の立場となり、仕事を完遂させていくことが人生の目的のようになっていきました。
怒りか躾か? 子どもの悲鳴
一方、家庭はどうだったかというと、幼い子どもがお母さんはいつも怒っていて嫌い!と言います。
週1程度は遅くまで残業をしていたものの、時短勤務で働いていたので18時には帰ってきて夕飯の支度、材料10品以上となるように作っているし、その後寝るまでの家事や寝かしつけもやっているのに。
自分では、子どもがワガママだから叱っているのだと思っています。時には、私の態度を見かねた家族が私をなだめますが、自分は正当な理由で怒っているのだと思っています。
仕事、家事、子育て・・・毎日のタスクをこなす中で、いつも時間に追われる感じがしていて、流れを乱すものがあると、常にイライラとしていました。
ギックリ腰 それでも仕事を止められない
そんな中、痛めていた腰がギックリ腰になります。
最初は医者で応急処置をし、ごまかしながら仕事をしていました。段々と椅子に座っていられなくなり、立ったままPC仕事、しまいには立っていることもままなくなりました。電車に乗って揺れるたびに激痛が走ります。
それでも仕事を抜けられないので、在宅勤務にしてもらい、うつ伏せの状態で顔だけPCを見てずっと仕事をしていました。容赦なく会議も入ります。
何がそこまでさせていたのでしょう。
とにかく自分の気持ちや状態は二の次で、仕事のループから抜けられなくなっていました。
だけど、在宅勤務となり、現場から離れられて少しほっとしたのを覚えています。
薄々気づいている 本当の気持ち
1~2か月すると出社ができるようになり、また仕事は続きます。
この会社で働くようになってから15年近くが経っていました。
何とかして専門性を身につけたくて、がむしゃらにやってきましたが、本当は薄々気づいています。
正直、この仕事は苦手だし、向いていない気がする・・・。
では、別の仕事ができるのかというと今更できないので、その気持ちは見ないようにしていました。
小さな苦しさを抱えながらも、日々は続いていきます。
が、ある日ある事がきっかけとなり、ここは去ろうと一瞬にして決めました。
私の中では、“ああ、やり切ったな”という思いだけが残りました。
そして、転職活動が始まります。