平凡な会社員だった私が花屋を始めるまでのあれこれを綴っています。
ご興味のある方、お付き合いください(ゆっくり更新しています)。
真新しい生活のスタート
こうして、新しい生活がスタートしました。
環境はがらっと変わり、気づけば別世界へ飛んで来てしまった気さえしています。
この先は、見たことのない未知の世界。不安と期待・・・。
どんな風が吹いていくのか、皆目見当がつきません。
でも、心はとても軽い。
毎日出社をしていた時は、家中のシャッターは1日閉めっぱなし。
今は、風を通せるようになりました。以前は買ってきてもすぐに枯れていた観葉植物たちは、生き生きとしています。
ずっと机上の仕事をしていましたが、今は週に数日立ち仕事をし、
草花の精気に触れ、1日の終わりにほっと幸せを感じられるようになりました。
花屋という仕事柄、常に家に花を飾れるようになりました。
仕事や家事の合間に、ふっと目に入る植物や花は生活に彩りを与え、気持ちを和らげてくれます。
それは、本当に些細なことですが、かけがえのない豊かさです。
新しい世界の広がり 得られた喜び(内側)
収入はもちろん減りました。心配がないわけではありません。
しかし、豊かさは単にお金の量だけでは測れないことが分かるようになりました。
最も大きな喜びは、
子どもの豊かな表情の変化を、一挙手一投足を、ゆったりとした気持ちで観察できるようになったことです。
その一つ一つが愛おしく、喜びとして感じられるようになりました。
以前よりずっと穏やかな気持ちで接することができるようになり、子どもも安心しているのが伝わります。
子どもがずっと何を求めていたのか、ようやく分かりました。それに、ずっと応えてあげられないでいた。
もちろん、以前もちゃんと愛情はありました。愛の量としては変わっていないと思います。
ただ、それをゆっくりと自分自身が感じ味わい、伝わるような愛情表現をすることができていませんでした。
躾だと思っていたことは、自分の中の不満やストレスを単に子どもにぶつけてしまっていたのだと気づきました。
今更ですが、なんて悪いことをしていたのだろう、幼少期の柔らかな心にどれほどの悪影響を与えてしまったのだろうかと思わずにいられません。けれども、そんなことに気づけないほどに自分に精一杯で必死でした。
新しい世界の広がり 得られた喜び(外側)
花の仕事を始めたことで、教室に通っていた時よりもずっとお花仲間との出会いが増えました。
年齢も置かれている状況も様々。でも、花を愛でる気持ちは同じ。
そして、以前よりもずっと、他人の個性にも気持ちが向き、それぞれの人が持つ魅力や美しさを見出せるようになりました。
懐の深い温かな受容、自由な心、強く優しい大きな慈愛、突き進む知性、
直観の行動力、たおやかな優しさ、寛容な存在感、落着いた癒し・・・。
それぞれの色があり、それらを穏やかな気持ちで見ていると、私の狭かった世界がにわかに広がり始めていくのを感じます。
自分が変わったことで、世界はこんなにも違って見えるものかと思います。
心を自由に。思いのままに…。
どんどんこの先も変わっていくのかもしれません。
未知の世界へ
この先は、まったく体験したことのない未知の世界。
本当にどんな世界が広がっているのでしょう・・・。
先が見えなくて、時に不安が押し寄せることがありますが、
この歳にして尚、世界が変わり広がる驚きと奇跡に、
生きていることの不思議さを感ぜずにはいられません。
この先の月草花、見守っていただけましたら幸いです(^^)